2020年12月



・地元紙に久し振りの投稿。今般、中橋架替え事業が浮上し、23年前からの経緯をもつ「土地区画整理事業」への思いがよみがえった。
 昔、区画整理の仕事で敏腕を振るった、故・林 敬一郎先輩(建設部長→企画部長)の言葉を思い出す。「マッちゃん、区画整理は私権を制限するので、迅速に完了させるものなんだよ」―と。市はかつて、面積33haの「足利駅前土地区画整理事業」をわずか9年で完了させている。しかも大半の建物移転を伴う大規模なものだった。林先輩の陣頭指揮により成し遂げたものだ。
 我が中央地区は4.2haと小規模かつ道づくりが主体だが、法律決定から15年が経過しても極めてゆっくりペースでとても進行中とは言い難く、市街地活性化にはほど遠い現況。
 僕は「やばい仕事は先送りする」でなければいいのだが―と。市長や担当職員はその仕事を先送りすることによって責任を免れ、次に送られた市長や担当職員が責任を負うことになっている。この責任のバトンタッチも「行政の継続性」の一面。よって、僕たち市民は、遅くとも施行期限の令和11年度までには何としても完了してほしいと願っている。
 それにしても、行政から当地域に対して「いつまでに完了したい」も(例えば)「歴史文化を活かした道づくり事業に政策転換したい」もなく、僕たち市民は闇の中。これが和泉君の判断だとしたら呆れてしまう。ある時期(休止問題)から「市民と行政の協働のまちづくり」が行政の都合により崩れてしまっているだけに心配はつのる。地権者と職員が共に夢を抱き、畳の上で膝を交えて議論した頃が懐かしい。
 「行政不信により、土地区画整理事業反対」―と、いやな予感。


・案の定、中橋付近の方々が怒っての緊急会議(12/21)が開かれたらしい。今の行政は、中橋架替えにより最も影響を受ける方々をないがしろにして進めようとしているのかな―と心配。もし、行政の“無謀運転”だとしたら「住民対応能力」の欠落としか言いようがないのだ―が。何の交渉事でもまず、難関突破が鉄則のはず。市長よ、先頭を切って現場に足を運ばれたい。