本格的な春を迎えようとしている3月下旬。気温も日に日に高まってきた。庭のアカマツ、モミジ、モッコク、カナメ、ビャクダン、ヒバ、カシ、キャラ、カツラ、サンゴジュ、イチョウ、シュロ、アオキ等の古木は、新芽を出したくてムズムズしている様子を表している。ボタン、モクレン、ツツジ、サツキ、ツバキ、サザンカ、ドウダンツツジ、カイドウ、ボケ、ナンテン、サルスベリ、シャクナゲ、シャラ、モクセイ、コデマリ、アジサイ、ヤマブキ、クチナシ、ハラン、シュウメイギク等もそうだ。只今、アセビ、スイセン、ユキヤナギ、また、ツバキの一部は開花中、紅梅とワビスケの白い花はほぼ終わった。
その昔、日本庭園には山野草は植えないとされていたそうだが、私はこの掟を破り、レンゲショウマ、ムサシアブミ、エビネ、シラン、カンアオイ、ギボウシ、シュンラン、イカリソウ、カタクリ、ナルコユリ、ニリンソウ等を庭や鉢で育ててきた。失敗もあったが、大体は何とかなった。私の場合“庭いじり”の言葉が適切かもしれないが、結構な楽しみの1つになっている事は間違いない。所有林から採取してきたものもある。時々、所有林から土を持ち帰るが、これも不思議に充実感がある。
この時期は、実生(みしょう)から発芽した、庭の小さなモミジ、マンリョウ、ナンテン、斑入りのアオキ等を移植し、育てる事も可愛くて面白いものだ。
植物も生き物。いつも庭を眺めながら、できるだけ形を整えてやったり、花も季節に応じてきれいに咲かせてやりたいと思っているところである。
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