大雪とソチ五輪

 2月は近年稀な2回の大雪に見舞われ、私ども夫婦は、この除雪作業等にかなりの時間を費やした。古民家に降雪する風情は大好きだが、積雪はせいぜい10cm位まででいいと、私はつくづく思った。
 森林の間伐作業は通常、冬場ははかどるはずだが、肝心の林道等の残雪が凍結、山に入れない状態が続いたのは残念だった。
 しかし一方、ソチ五輪が開幕するや否や連日の熱戦、私はテレビ報道に見入った。スキーは、若き27歳の時にSAJ公認1級の資格を取得しているので、いささかだが理解できるつもり-で。
 一口にスキー・スケート、あるいは冬季スポーツと言っても、種目は多彩で多岐にわたっている。世界の頂点を極める、スポーツの戦いの美しさを改めて実感し、感動に次ぐ感動の日々だった。私はスポーツやスポーツ選手をドラマやドラマの主人公として捉える習慣があるが今回も、傑出したドラマを見ているような錯覚すら覚えたのである。
 技術・体力・精神力、選手・監督・コーチ・スタッフ、家族・仲間・友人・ライバル、国旗・日の丸、努力・挑戦・失敗・限界等々。
 日本代表選手のメダリストは、15歳もいれば40歳を超える人もいたが、どの選手も命運をかけ、素晴らしい戦いぶりを披露してくれた。とりわけ19歳の羽生結弦の金メダルはあっぱれ、また、浅田真央の奇跡とも言えるフリーの演技は、世界の人々を魅了した事だろう。悔しさを根性ではねつけた、完璧で涙のシーンは、さすがに真央ちゃんだった。
 困難に際してもくじけず、諦めず、焦らず、ひたすら前進-と、私たちに教えてくれた、ソチ五輪だった。