東日本大震災、東電福島第一原発事故

 3月11日、“あれ”から丸3年が経過した。“あれ”以来、これに関係する新聞・テレビ等の報道は、今でも毎日のように続いている。この事故は、広範囲にわたり人々の生活や人生を破壊し、地域を崩壊させてしまった。過去の広島・長崎の被爆、東京大空襲、第2次世界大戦敗戦等に匹敵するほどの惨事と、私は受け止めている。いずれも“人災”と呼ばれる所以があり、戦争放棄と原発廃止論は、人類尊重の観点から同レベルの見解と言ってもいいだろう。
 被災者救済のため充当する必要経費以外にこの、結果の見えない、垂れ流しとも言われる、事後処理等に関わる莫大な税金の投入について、一部でも、目先を変えて自然エネルギーの開発のため投資したとしたら、国民が果たして怒るだろうかと、私は考える。
 かつて、地球は平らと思われていたようだが、マゼランの科学的根拠に基づく報告によって丸いとなり、現代でこれを疑う余地は全くない。常識感は、科学技術の進歩や苦い経験によって変化する事があっても、何らおかしいものではないはずだ―が。