4月は表題の2つのイベントが記念館で開かれた。準備日程を含めると4月15日(火)~27日(日)の連続13日間に及んだ。どちらも魅力的作品+無料公開であり、入館者数は通常をはるかに超える賑わいだった。会場担当の記念館としても、夫婦共々“うれしい悲鳴”を上げた。
赤木さんは奥能登の輪島を拠点に、日常の生活道具として「ぬりもの」の世界を切り開いてきた人。「漆塗師物語(文藝春秋社)」、「美しいもの」「美しいこと」「名前のない道」(いずれも新潮社)等々、多数の著書もあり、テレビ出演や講演も行っている。作って良し、書いて良し、話しても良しーだ。銘酒にも強い。私も漆塗師物語を読んだが、彼の生き様が鮮明に解る。日本の伝統工芸を斬新なタッチで継承する作家で、ドイツ国立美術館「日本の現代塗り物12人展」を構成した1人。各方面から将来をさらに期待されている“輪島職人”である。
一方、クレイアートを愛好する「野あそびの会」は、足利地域を中心に20名ほどで活動しており、リーダーの川島照代さんを筆頭にチームワークが良く、作品の説明やら湯茶の接待、また、多くの来場者との懇談等、きめ細かな“もてなしの心”が受けていたようだ。記念館には毎日、明るい笑い声が堪え間なく続いていた。
建築・生活文化上の観点から、記念館として公開・活用して17年余。日本に残る木造建築物の活用度が最近、国内外の方々の間に高まってきている事は、誠に喜ばしい限りである。
昨年来、記念館でのイベント開催も増加傾向にあるが、特に春や秋の時季はお勧めであり、古民家の一層の活用とともに足利の文化振興のため、今後も多くの方々にご利用いただければ幸いである。
当HPのイベントスペースもぜひ、ご参照いただきたい。
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