コスプレ人気上昇

コスプレ201506a 当記念館は2013年8月1日に仮装文化振興会・コスコテ(コスプレイヤーズ・コテージ)と提携して以来、それまでのムービー・スチル撮影以外にコスプレ撮影も受け入れている。古民家の有効活用とともに「まちおこし」を念頭に入れてのシフトだった。我が国のコスプレは年々、日に日に社会的認知度が高まりアニメ、インターネットゲームの普及に連動して世界に発信されている。テレビではNHKにしても民放にしても好感を与える内容の放映が多くなった。若者文化の1つとして定着してきたのだろう。
 この「古民家そのままスタジオ」は次第にコスプレイヤーの間に知れ渡り、最近の利用頻度は高まっている。関東エリアはもとより、関西・東北方面等遠方からの来館もあるが、リピーターが増加傾向にある事は喜ばしい。彼女等が市内で飲食をしたり、タクシーを利用したり、買物をしたりしている姿になぜか嬉しささえ感じる。
コスプレ201506b ふと、パートナー(コスコテ)に恵まれた事以外の要因を考えてみた。①古民家そのままスタジオであり、庭園もある事。②使用謝礼金が東京・神奈川など首都圏のスタジオに比較して格安である事、かな?―と。ビルの中で庭園もなく、今様の造りで不自然、しかも使用料が当記念館の3倍から5倍にもなってしまう事。交通費をかけても安い、広い、本物の座敷・庭園・小道具等で自由に伸び伸びと撮影を楽しめるのではないか―と。
 当記念館としては少人数(原則10名以内)であっても、日々継続的に若者を受け入れる現在の形態は今後も当分、地道に臨んでいくつもりである。明るくて礼儀正しい彼女等との交流も楽しい。
 実はコスコテと協調して過去2回、行政(市街地整備課)、鑁阿寺、足利学校のご理解を得て当記念館周辺で「足利歴史文化ゾーンイベント」を開催したが、それぞれ100名を超えるコスプレイヤーとカメラマンで賑わいを見せた。イベントは一過性との持論もあるのだが、効果がない訳でもなく現在、第3回目の実施に向けて検討中である。

産経新聞記事(刀女子)