古民家活用

 市内で古民家・空き家活用の動きが遅れながらもようやく高まってきた。今はたとえ少数の市民運動であっても社会的意義があり、良質な古い建物等を現代に活用・保存していく方向は喜ばしい。まちづくり、まちおこし、また、日本文化伝承といった観点からも有益だと思う。このままだと氏子・檀家を抱える神社・仏閣以外の「木の文化」は危うい。
 これらはNPO(法人)の精神に基づき、ある程度の収益事業を行い、維持管理経費を生み出せるかどうかがポイントになるだろう。「自立」が好ましく、ならば行政などの補助金頼みの発想でない方が望ましい。
 日本人の悪い癖はつい「良い事だから補助金(税金)を出せ」となり、挙句の果ては主体性のない言動になってしまう恐れがあり、心配でもあるがぜひ、リーダーのハイレベルな舵取りに期待し、陰ながら見守って行きたい。