2015年10月

october2015・我が国は法治国家であり、3権分立である。しかし、多くの憲法学者や司法関係者、また、歴代内閣法制局長官が違憲とする安保法制が9月、国会で成立した。国民の間で法令に係る専門家の知識・解説・説得力、また、信用力が著しく低下したと言える。これは教育分野にも大きく影響するゆゆしき問題ではないのかな?

・憲法審査会に自民党推薦の参考人として臨んだ、憲法学者である早大の長谷部恭男教授は、今般の安保法制をためらいなくキッパリ「違憲」とした。まさに(是は是)非は非と、信念に基づき実践する偉大な人物との印象を受けた。とかく「長い物には巻かれろ」「出る杭は打たれる」を意識し、上手に立ち振る舞う御仁が多い社会にあって、実に爽快!

・今般、80㎡程度の土地が我が家に戻った。およそ100年に及ぶ賃貸借関係に幕を閉じたのである。我が先祖の「そこに住んでいていいよ」の言葉から始まったと聞き及ぶ。「K家の老朽化に伴い、解体・更地にする事にしました」―と。全国的に空き家問題が深刻化している中、建物所有者は賢明な判断をした。