2020年7月

・地元紙・両毛新聞の再刊が確定したとのことで安堵。岡部功会長、川島順一社長で新たに8月からスタート。躊躇なく購読の申し込みを行った。地方紙としての特色をさらに発揮してほしいと期待。

・東京はコロナ感染が拡大していると最大警戒へ。中旬から国の観光支援事業「Go To トラベル」の見直し論が全国的に拡散していたが、政府は当初予定を前倒して22日(水)から実施。国家行政として、極めてズサンな内容での見切り発車となって呆れたが、皮肉にも連日、全国的に感染者の増加傾向が続いており、この2週間後がなお心配。

・森友問題自殺訴訟。近畿財務局元職員赤木俊夫氏の妻・雅子さんが「夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにすることです」と、大阪地裁にて初弁論(7/15)。この森友問題以降、安倍政権の恥部がいくつも露呈し、国民の不信感が高まりを見せている。善人から悪人に変身してしまった総理なのか、もともと悪人だった総理なのか―と。長期政権の歪みであってはならない―が。

・河井夫妻の起訴報道に触れる。法治国家であり、三権分立であるので、司法の正しい判断を待つこととしたい。それにしても、国民の政治不信の高まりは計り知れないものがあり、残念。

2020年6月

・先月9日、地元紙・両毛新聞休刊(閉刊?)との報道あり。27日に岡部社長の娘さんが同社幹部とともにご来館、この事情を知った。
オヤジに引き続き僕も長年同紙を愛読し、時には寄稿もしたりして親しんできたので、一抹の寂しさは隠せず、残念であることは確か。今月、僕の同紙のスクラップに目を通してみたが、結構のボリュームがあり、改めてビックリ。大学卒業後、足利に帰省した後の僕の“歩み”を思い起こすこともでき、貴重な資料となっている。地方紙は当地域に根付いたものであり、時には中央紙よりも詳細な情報を正しく伝えている面が伺える。

・コロナ自粛の全面解除(6/19)。全国的にコロナ対策と社会経済活動の両立を目指して新たな局面を迎えたが、国内主要観光地の来訪者が急増している模様。僕たちそれぞれが知恵を絞って対処する時代へ。

・河井克行・案里夫妻の逮捕(6/18)。政治・選挙の世界の“現実”が大きく露呈し、多くの国民がショックを受けるとともにウンザリの気持ちだろう。カネに対する人間の醜さ、弱さは未来永劫と続くのだろうか? それにしても国民の政治(家)離れ、選挙離れに一層の拍車がかかってしまうのが残念。

・コロナ第2次補正予算を成立させた国会(6/12)。補正予算としては過去最大だが、あとは有効かつスピーディーに執行してほしい。
「治療薬とワクチンの開発」を国民は等しく望んでいる。国民のための国会。

・コロナに関する国の大型補正予算(第1次)が執行されているが、相変わらず民間等への委託による事務事業が多く、多額な税金を投じて自ら汗をかかないのが官僚という印象で、国民の非難・批判の矛先を直接受けない仕組みとなっている。100年に一度の国家的危機、国難とするならば、全国各地に存在する国の出先機関の国家公務員を総動員して対処すれば、能力・経費の両面で効率がいいと思うのだーが。それにしても緊急対策であるはずの給付金、助成金、支援金、貸付金等事務の推進が遅く、コロナ倒産だけでもすでに300件を数えるほどになっているそうだが、国の政治・行政はもっと緊張感を持ち、中小零細事業者等国民の立場に立って臨んでほしい。

2020年5月

・当館も隣接の松香庵も“コロナ暇”で困ったものだが、僕は先月から取り組んでいた「庭園や庭木の整備」に完全シフト。いわゆる“3密”に当たらず、心身のためにも絶好の日程となり、連日のように庭で作業していることが“イキイキ生活”を実感できて万歳。やがて訪れる「公開、イベント、撮影」への備えにもなるだろう。当館自体もまだまだ当分、“ドラマ”を展開したいと思っている。

・コロナで社会・経済システムが変わる?ビジネスが変わる? コロナ発症直前の経済環境に戻るのにも、2、3年はかかるだろうとの見方が多くの専門家の言。それまで持つか? 中小企業、国民の暮らし。

・テレビ朝日の羽鳥慎一モーニングショー等々数多くの番組に出演している岡田晴恵白鷗大教授。同教授の著書の一つに「なぜ感染症が人類最大の敵か?」があるとのことだが、ここ4か月ほどにわたり僕たちに与えてくれた一連の感染症情報とこの書物の見出しだけでも、その恐ろしさを感じることができる。「治療薬とワクチン」が誕生するまでは気が抜けない人類か。

・物議を醸していた検察庁法改正は見送り?継続審議?廃案? 何と渦中の人・黒川検事長が「3蜜の賭けマージャン問題」で訓告、辞職で唖然とする。法律罰でもなく、多額の退職金もありとのことで、国民の80%がとてもうなずけない―と。総括して「政治も検察も地に落ちてしまった」との声多し。

・4月7日に全国に発出され、期限延長となっていたコロナ緊急事態宣言が5月中旬から順次解除―へ。ツメは東京や大阪の大都市圏の動向か。ただ、すでに今秋以降のコロナ再燃が多くの専門家から予言されており、予断を全く許さないところ。

・今般の新型コロナウイルス対応に関し、我が国の検査能力が「途上国水準」と専門家に評価されて僕はビックリ、ガッカリ。連日、検査機関において防護服がない、マスクがない、マンパワーがない、試薬がない、検査器具がない等々、不足だらけとの報道。安倍総理が検査2万人に拡充すると宣言したにも関わらず微増に留まっているのはどうした事か。国会で「私も厚労省に問合せしているんですがー」との総理答弁にもガッカリ。官僚は政府・総理の部下ですよ、と言いたいーが。

2020年4月

・世界全体に新型コロナウイルスの感染拡大防止対策が及んでおり、PGAゴルフツアーをはじめ国内外の各種スポーツ・文化・芸術等イベントの延期や中止が多く、残念かつ憂鬱な日々が続く。この際、「三密(密接、密閉、密集)」を考慮すると庭木の手入れが一番かと、新緑で清々しい庭園にて多くの時間を過ごす。どうやら「緊急事態宣言」は延期する方向となった。(4/30)

・コロナ対策において、我が国のPCR等検査能力が決して高くないことが明らかになってきて残念。また、この補正予算が国会で成立し執行されるが、果たして十分かどうかが疑問だ。国は国民の立場に立ち、まず目一杯予算を投じ、医療や経済などで困窮する国民を救うべきではないか。まさに政治的に大胆な決断が必要な時だと思う。敗戦以来の国家的危機、国難とするならば―。

・第二次世界大戦敗戦後、廃墟の日本はGHQの指導もあり、農地改革とともに一定以上の資産家に対して「財産税」を課した。国土再建のための一方策でもあったようだ。この財産税法の施行は敗戦翌年の1946年(昭和21年)11月1日で、僕の誕生日だった。ちなみに我が家は、総資産の70%近くに当たる国税を多くの宅地や山林を売却して一括納税し、いわゆる資産家ではなくなった。

・テレビは連日、朝から晩までコロナ、コロナと報道。僕も関心は極めて高く、各チャンネルを回しては情報キャッチに努めている。このウイルス問題の閉じ方によっては、僕らの社会・経済環境が大きく変化してしまうのではないかと危惧。とにかく医療、経済、教育、文化、芸術、スポーツ等々、崩壊があってはならないと祈念。

2020年3月

・大相撲の東関脇朝乃山が大関昇進へ(3/25)。朝乃山は史上初の無観客開催だった先の春場所で11勝4敗の成績を残した。僕も連日のように声援を送っていたので、嬉しい。大関朝乃山の口上は「愛、正義、一生懸命」と発したが、一流政治家を自認する人たちもこの言葉をぜひ肝に銘じてほしい。

・東京五輪2020が新型コロナウイルスのパンデミックにより1年程度、延期となった(3/24)。我が国としても国際的にも止むを得ない状況下での判断は正しい。来年こそ、東京五輪・パラリンピックをぜひ観戦したいもの。

・先の森友問題再燃かー? 自殺した財務省近畿財務局の男性職員赤木俊夫さんの妻が国などに損害賠償を求め提訴した。これを受けて国会で野党が安倍総理などに「再調査」を要求したが「再調査しない」―と。調査を受ける立場の者が調査しないと回答するのは、おかしな国・日本になってしまうのかな?

・2万2167人が犠牲となった東日本大震災から9年が経過した(3/11)。津波や東電福島第1原発事故による避難者は依然4万7737人に上る。住民の帰還の動きは鈍く、生活再建も道半ばとのこと。この事故・被害を風化させてはいけないとの多くの声に僕も共感。

・この大震災直後の4月、僕は4度目の市議選をしくじった。元市長に不信感を抱いて遠ざかり、また、近隣から若手複数の立候補があり、さらに街なかの人口・有権者の減少は著しく、危ない選挙を自覚しての戦いだった。ただ、満65歳を迎えようとしていた時のこの「転換」は、我が人生においてはプラスに作用できたと思っている。爾来、政治的中立や社会的公平を基本スタンスとし、自身の原点である森林整備5か年計画を立てて実行、また、当館(古民家)活用などを本格化させて自由に心身を集中させることができている。50歳(市職員の時)のライフプランが73歳の今、結果的におおむね予定通りなのが面白い。「バッジなんか付けなくても社会に貢献することはいくらでもある」と、オヤジの生前の言葉は正しく、今がまずまずならば過去もすべて良き思い出になるものだなと、つくづく思っているところ。

・地元のシネマにて映画「グッドバイ」を夫婦で観賞してきた(3/2)。実は我が記念館での撮影シーンが結構あるはずなので、独特の雰囲気を抱いて臨んだものだった。太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」をスクリューボールコメディとして戯曲化された作品だが、大泉洋&小池栄子主演のほか、松重豊、木村多江なども見事に演じており、久しぶりに面白い作品との出会いでもあった。あの時、監督(成島出)や著名俳優と交わした会話などを思い起こしたりして、僕だけの楽しい時間にもなった。

・東京マラソンで2時間05分29秒の日本新記録を樹立して東京五輪代表を勝ち取った大迫傑選手(3/1)はアッパレ。早稲田の後輩である。僕はテレビで最初から最後まで観戦していたが、実にドラマチックなレース展開となって感動。だが、世界は強豪揃いとのことで「五輪でメダル争いするには難しい」との声が多いらしく、あと一歩の前進へフレーフレー大迫!