再生可能エネルギー

 原発問題については、今でも毎日のように新聞やテレビ等で報道されている。言うまでもない。多くの国民の再生可能エネルギーへの期待は年々、日に日に高まっている事は間違いない。私たちの社会では、苦い経験によって賢くなれる事が多い。
 2011年8月、法律で再生可能エネルギー固定買取制度が成立して以来、バイオマス・風力・水力・地熱源等を用いての発電事業は、急速に進展している。「脱原発」の“方向”に私も大賛成だ。いずれは国家・国民のため、太陽光を含め、いわゆる自然エネルギーが日本列島を守るべきと思っている。
 1992年、世界的に著名な経営学者であるピーター・ドラッガーは、著書「未来への決断」で将来を的確に予測した内容を記述している。この中で、4つの成長市場の2番目に「再生可能エネルギーへの転換」を挙げているのは驚きだ。今から20年以上前の公表である。
 我が国の場合、ほぼ荒廃した森林が国土の約70%を占めているが、例えば木質バイオマス発電の普及が一層進めば、国土の適切な環境保全も並行して果たせる、一石二鳥的効果が生まれる、との論理に至る訳だが、どうだろう―か。