畳替え

床板 記念館の畳替えを行った。すべてではないが主要なスペースで本間・40畳を超えた。
 外国産が多く出回る中、私は熊本県八代市の天然の国産畳表を選定した。畳屋さんも今や生産地の「出荷証明書」を発行している状態にある。イグサ(い草)の香りが部屋中に漂い、いい気分である。
 この際、床板、畳床の写真を撮って見た。築88年の建物だがいずれも劣化していない。昔の職人技術・文化を改めて知る事ができた。床板は多分、マツ(松)の木の厚い1枚板だろう。
 畳床について畳屋さんは、「多少の凹凸があってもまだまだ使えます。本物で柔らかみがあります。これほどの物は扱った事がありません」―と。
畳床  私は経済のグローバル化を否定する者ではないが、特に我が国の自然素材に基づく製品については、できるだけ使用するべきと訴えている。 日本に定住する著名なドイツ人の「日本人は自国の文化を粗末にしすぎる」―との評論に心が痛い。