森林資源

森林内 目下、所有林(杉・桧)の間伐を実施している。間伐はここ10年以上、行っていなかった。木々が怒っているようにも感じる。栄養が取れない、根が張れない―と。衰退した森林環境は、最近のように国土に災害を多発させ、多くの犠牲者を生んでいる要因の1つに挙げられる。二酸化炭素吸収力の低下等、地球環境保全に向けての課題でもある。
 国内に安かろう、悪かろうの外国産材が当然のように出回り、国産材があまり使用されていない。大半の森林の中が暗いのは、この需要と供給のバランスが狂ったままの状態にあるためである。
 先進国としての仲間・ドイツは、自国の森林資源と木材を非常に重要視している点はさすがだ。森林面積は日本の半分以下なのに、林業が今でも4つの基幹産業の1つになっている。木質バイオマス発電でも先進国だ。我が国はようやく「山の日」の制定に動き出したが、森林・林業政策は誠に甘い。木の文化を誇りとするべき我が国土が危ないのに。
 どれほど科学技術が進化したとしても、いわゆる「不変の原則」は伝承されなければならないと、私は思っているのだーが。