2018年11月

・11月の当館は結構多忙だった。栃木官休会70周年記念事業の茶会、満福まるまる演芸会、コスプレ歴史文化ゾーンイベント、文化財一斉公開など―と。本番は数日だが、事前準備や後片付けを含めた関係者の出入りを含めると慌ただしい日々が続いた。展示ケースの移動、襖や障子の撤去や戻し、掛軸等展示品の格納や戻し、傷防止カーペットの設置・撤去等々、館内の基本整備と庭園の清掃は僕たち夫婦の業務と自認。でも、これら人々の交流の場の提供も当館の務めと思っているし、僕の認知症防止にもなるだろう。一つの充足感。

・日産ゴーン事件。国内はもとよりフランスをはじめ世界中に衝撃が走っていて、メディアは連日の報道。今後に注視。

・国会での入管難民法改正、水道法改正など重要法案の議論や採決の姿が目に入る。議論というより暴動さえ感じてしまう場面もあるが、日本もいよいよ外国人の扱い方が大きく変わる方向、また、僕たちの命に関わる将来の水問題も極めて重要だろう。政治とは一種の“戦い”であり、侃々諤々、喧々囂々、大いにやって欲しい。

・フランス・グルノーブルでのフィギュアスケート女子GPシリーズ第6戦において、紀平梨花選手が逆転優勝した。NHK杯に続いてGP2連勝を飾った。またもや逸材。

・NHK杯フィギュア女子シングルでシニアデビューした、16歳の紀平梨花選手がトリプルアクセルを2回成功させて優勝した(11日・日)。次から次へと有望選手が出てくる。切磋琢磨、今後に注目!

・このところ男子テニス・錦織圭の復活を思わせるゲームを目にする。国際舞台において、トップ10クラスに戻ってきて頼もしい。

・中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は、卓球のスウェーデン・オープンで世界トップ級選手を相次いで破った、日本の伊藤美誠選手について、「大魔王が現れた」と驚きをもって伝え、中国卓球界が警戒を強めていると報じた。日本女子にはもう一人、平野美宇もいるので、再来年の東京五輪が実に楽しみ。

・女子ゴルフの日米両ツアーを兼ねた、TOTOジャパンクラシックが滋賀県瀬田GCで行われ、19歳の畑岡奈紗が強豪を撃破して逆転優勝。米ツアー2勝目。いよいよ“大器”として浮上か。

・フィギュアスケートのGPシリーズフィンランド大会で、羽生結弦が世界最高得点でGP9勝目を挙げた。4回転ジャンプも成功。人間の可能性とは一体、どこまで!

・プロ野球日本シリーズ、ソフトバンク対広島の白熱した戦いが終わった。僕は、一度は広島に勝たせてやりたかったのだーが。とにかくいい試合の連続だった。

・内戦下シリアで3年4か月を経て解放された、ジャーナリスト安田純平さん(44歳)の記者会見でのお詫びと感謝。“自己責任論”を否定せず「拘束は自業自得」と述べた一方、「情報を取りに行く人は絶対に必要」とも語った。時として人は、批判を受けても信念を持って突き進むことは大切だ。