アニメ、インターネットゲーム

 当館が「古民家そのままスタジオ」を打ち出し、コスプレ撮影を受け入れてからおよそ2年半が経過した。社会がこれに“偏見”がある事を承知しつつ踏み切った。コスプレは現代の若者文化であり、彼女たちを応援してやりたいとも思った。昨年、当館のコスプレ関係の利用者は延べ500名規模になったが、みんな明るくて礼儀正しく、キチンとしていて可愛い。
 時々、彼女たちの当館での撮影風景に目を向けるが、私が若い頃、アニメやネットゲームがない時代、当時の映画の主人公役を当館で演じていた場面が重なって面白い。洗練された現代のコスプレにその進化さえ感じているところである。
 昨年の秋、鑁阿寺の大イチョウ(銀杏)の葉が黄色に輝いていた時、このそばで当館を利用したコスプレイヤーがフランス人の女性観光客とカメラを交わし合い、グループ同士で楽しく交流していた姿は微笑ましく、今でも忘れられない。

コスプレ記事(産経新聞)

コスプレ記事(産経新聞)

コスプレ記事(東京新聞)

コスプレ記事(東京新聞)

コスプレ記事(下野新聞)

コスプレ記事(下野新聞)

コスプレ記事(下野新聞)

コスプレ記事(下野新聞)

2016年1月

snow201601・BS朝日「百年名家・明治の重鎮ゆかりの松村記念館」は12月6日(日)正午から実質約30分、放送された。我が家の記録にもなると思い、この撮影取材を快諾したが、さすがにプロらしい編集内容でホッとした。このDVDは当館で1年間、入館者に公開予定。

・バルセロナのフィギュアGPファイナル。羽生結弦が世界歴代最高を更新して3連覇を果たす。17歳の宮原知子の銀メダルも立派。まさに我らのヒーローとヒロインだ。

・12月下旬、NHKBSプレミアム「江戸川乱歩短編集・明智小五郎・心理試験」の当館での撮影が無事終了。放送は1月23日(土)の夜。

今年は満70歳

cospre201601 青春はスポーツ、仕事は地方公務員、今はフリーター。あと20年か、15年か、10年か-と。
 丁度50歳の時だったか、生まれ育った我が住宅を記念館として一般公開してから20年近くが経過した。最近はこれをイベントスペース、また、撮影スタジオとして利用して下さる方が増加傾向にあって嬉しい。木は加工後いつまでも生き続けるが、特に木造住宅は人々の呼吸を受けて生き生きするもので本来、人と自然が適度に共存する社会環境が望ましい。
 加齢は誰にも平等である。早いもので満70歳を迎える2016年。自分らしく古民家(記念館)と森林の活用・保存を軸足として送っている日々だが、そろそろこの将来のさらなるあるべき姿に向け、舵を切っていく段階に到達しているように思っている。

2015年12月

tennis201512・世界野球(WBC)は準決勝で韓国に逆転負け。魔の8回~9回。何とした事か、悔しい。
・ロンドンでのテニスATPツアー・ファイナル。世界ランク8位の錦織は善戦したが、まだまだトップ層の“壁”は厚い。くじけるな!これからもなお応援へ。
・文化財一斉公開の日の来館者との立ち話。「悪い有権者が悪い代表を選び、悪政がはびこるX市。諸代表に人材がいない。困ったもの」―と。たとえ40~50%の投票率でも民主主義には変わりないのだ―が。押し並べて市民が悪い?
・犯罪や痛ましい事故がテレビ報道される毎日。権力の座にある者がその地位を利用して悪事を行う=不逞の輩(やから)=最も悪い奴。これ、まだまだ跋扈する当地方でも。
・テロ、空爆等で犠牲者が続出し、国際的に緊張。「永久に世界は1つになれない」と予感。
・フィギュアGP・NHK杯。男子・羽生結弦322.40点、女子・宮原知子203.11点でそれぞれトップ、圧巻だった。浅田真央は完全復帰までまだ時間がかかりそう。とにかく今の「日本フィギュア」はすごい。
・高倉健の命日は11月10日。この日や前後、毎晩のように懐かしい映画を観賞。我が青春と重なった。供養―か。

森林&アート

con201511acon201511bcon201511ccon201511dcon201511econ201511f 今年も当館で11月上旬、第3回目の現代アート・CON展が開かれた。出品作家にはニューフェイスがいたりゲストがいたり多少入れ替わるが、大半はお馴染だ。ただし、作品は毎年趣向が凝らされ、今回も新鮮だった。生活のアート化、アートの生活化を目指すグループCON展は、無料公開であり、現代アートや古民家に関心を持つ市内外の人々で賑わいを見せた。
 今年の特筆すべき点は「名草の山 野外展示ツアー」を企画し、実行された事。名草の山は私どもの所有林で当館から北へ車で20分ほどかかる。初日をこのイベントとし盛況だったが、期間中も毎日「山に行ってみたい」と希望する人が予想数をはるかに超え、嬉しい悲鳴を上げながら主催者側が送り迎えしていた。入山者は里山の自然環境がもたらす美味い空気を吸いながら、森林とアートのコラボが繰り広げるハーモニーに気分の高まりを寄せ合っていた。
 同メンバーの小沢千恵子さんに伝えた事がある。「えー、山ですか?うちの山はその辺の普通の山ですよ、八ヶ岳とはまったく違いますよ、いいんですか?」―と。
 私は山の所有者であり、森林での作業や散策が嫌いではない。しかし、最近の山は山菜採り、山イモ掘り、不審な不法投棄者に行き会う程度でほとんど人が入らなくなっているが今回、CON展のお陰で山が“賑わった”事に私は異常に喜んだのである。きっと森林に対する理解者が増えるかもしれないと期待し感謝、感謝!